Denimusic Fes

邦ロックとかラウドロックとかジーンズとか

Crossfaith SPECIES EPについて真面目に語ろうとしたよ

はじめに


ついにこの日が来たのである。
※発売日からもう1週間経ってます。お察しください。



ゴゴゴ


Crossfaith
SPECIES EP

SPECIES EP(通常盤)(DVD付)

SPECIES EP(通常盤)(DVD付)

  • アーティスト:Crossfaith
  • 発売日: 2020/05/20
  • メディア: CD


種の起源を意味する。この音源こそCrossfaithが自主レーベル設立後初のCD音源である。


コロナによってリリースが滞る中、彼らの血と汗の結晶たるCDを買う事は即ち今まで受けてきたCrossfaithの恩に報いる事が出来ると考え、私はネットショッピングで購入ボタンを押した。



…と言いつつ実際は先にサブスクで聴きまくってたけどな( ゚д゚)クワッ
タワレコ…



前置きはさておき、曲について感想を書いていく。音楽雑誌に載ってるようなレビューを書ける技量はないので悪しからず
(文章上手くなりてえ…)



1. Digital Parasite

「電的寄生」(歌詞カードの和訳に記載されている)を意味するタイトルから記念すべきSPECIESの幕が上がる。



何処か懐かしさを感じる電子音のイントロからKenta Koieの力強いシャウトでこの狂気的ナンバーが始まると自然と首が縦に動いてしまう…Crossfaithを聴いたのだから仕方がない。


歌詞にも記載されているように新たなCrossfaithの幕開けに相応しいラウドな楽曲だ。


SPECIES!と叫び声が上がる度にライブハウスでジャンプする光景が目に浮かぶ…涙が出そうだ。


そしてサビに入る前のタメにタメた部分で暴れ回るハーコージャンキー達が狂喜乱舞する光景も気がつけば目の前に広がる。家にいるというのに…
まあ‪Crossfaithを聴いたのだから仕方がない。



‪この「来る!来るぞぉぉぉぉぉ!!」という感覚がたまらない楽曲だ。


2. Endorphin


この楽曲については既に記事で書いてるので省略

Crossfaith Endorphinについて - Denimusic Fes



…する訳ないだろう。


何故なら実質新生Crossfaithとして初めて流れた楽曲がこの曲だからだ。


ブレアフェスで初めて演奏された時の衝撃は最大級だったし、ライブ後BBCラジオで流れたと聴いてすぐに公式アカウントに飛んだし、サブスク解禁後はほぼこれを聴いていた。


アシッドベースとメタルコアを融合させたこの楽曲で飛んだ人間は数えきれず、聴いた者全てがCrossfaithジャンキーと化した。



いわば電子ドラッグである。合法だからポリスメンに捕まる心配もないのだ。曲の完成が早ければもしかしたらあの某テクノユニットとか某国民的女優も救われていたのかもしれない。うん、大丈夫かこれ。




さて、ここからは新曲である。



3. Truth of Insanity


サブスクが解禁された時、Twitterのタイムラインはこの楽曲の話題で持ち切りだった。


ジャンキーもといファン曰く神曲であると



いや待ってほしい。皆やたらと自分の好きな楽曲に「神曲」と言って持て囃していないか。



確かに「神曲」というものは存在する。今年発表された楽曲だけでもPassCodeのSTARRY SKY、SiMのDevil in Your Heart等は神曲だ。この曲を聴く為に生まれたと言っても過言ではない。


ただ最近やたらと「神曲」というワードを見る度にその称号が安売りされている感覚が心の何処かにあるのだ。


誰かの神曲は誰かの駄作であり、誰かの駄作は誰かの神曲なのだ。


ファンであるならば、いくら好きなバンドやアーティストがいたとしても、やたら神の様に崇めるのは少し違うと思うのだ。

まあ、取り敢えず聴いてみよう















【思考停止】





神曲だ。異論は認めぬ。



おい、誰だ。イマイチとか言ってる奴。素っ裸で渋谷のスクランブル交差点に晒してやる。固定カメラの前でアヘ顔ダブルピースさせるぞ。M字開脚でだ。

※ジョークです



まず初っ端から「ヤバいのが来た」感が半端ない。イントロからテンポアップしていくともうダメだ。理性なんぞ邪魔だ。おい首振らない奴は全員死刑だ。ツーステップ踏まない奴も死刑。ハーコーしない奴は人権などいらぬ。あと、サビでダイブしない奴も死刑だ。こんな楽曲なのだTruth of Insanityは



要は「今までのCrossfaithの良いところ全部乗せ」



そりゃ皆神曲って言うわけだ。分かる分かるよその気持ち。いやでもね…







(`0言0́)<ヴェアアアアアアアア!
(ガタガタ五月蝿え!ブチ殺すぞこのガキャ!)




あっ(察し)



(`0言0́)<ヴェアアアアアアアア!
(イントロからAメロにかけての爆発的な盛り上がりとそこからの「ツーステップしねえ奴は地獄行き」感あるゴリゴリかつ軽快なメロディ!)


(`0言0́)<ヴェアアアアアアアア!
(そしてサビでは打って変わって三ツ矢サイダーも真っ青な清涼感あるこいちゃんのクリーンボイスが炸裂する!メロディもまるで某機動戦士アニメのOPMADに使われそうなキャッチーかつノリノリで語彙力の必要性がない程の高いクオリティ!)
 


(`0言0́)<ヴェアアアアアアアア!
(そして極めつきは「暴れなきゃ死ね」とばかりにねじ込まれるブレイクダウン!‪Crossfaithジャンキーを昇天させるにはオーバーキルと言っても過言ではない!)


(`0言0́)<ヴェアアアアアアアア!
(神曲!それ以外にこの楽曲を表すものはないのだよ!ブラザー!)






【暫くお待ちください】









【動作は正常になりました】





4. None of Your Business (feat. Jin Dogg)

Crossfaith初となる、日本人ラッパーJin Doggとのコラボソング。


今までのコラボ相手とは異なり、日本語ラップをメインとしている演者との楽曲であるが、元々ニトロポリスや対バン相手として共演しているだけに‪Crossfaithジャンキーの中でも知ってる人はいたと思う。



またマキシマムザホルモンも影響を受けたハードコアバンド・ヌンチャクの楽曲をカバーする等、ヒップホップ界隈でも独自のパフォーマンスを行っている。楽曲も何処か狂気的なものが多い。


そんな彼と‪Crossfaithのコラボ。実は1番気になっていたのだ。


楽曲の方は‪Crossfaithの中でもかなりの異色作となっている。

あまりヒップホップに詳しくないのだけど、所謂ミクスチャー寄りのメタルコアというよりもメタルコア寄りのヒップホップという表現が似合う感じだ。と言いつつアルバムの中で1番ギターの音が重いと感じるのはこの楽曲だ。重低音が響くギターサウンドが好きな人には是非おすすめしたい。


他の楽曲と比べてテンポがゆっくりで、何処か不穏な感じのメロディがこの楽曲の個性になっているのだけど、何よりJin Doggの狂気的なラップと不穏なリリックが‪Crossfaithの音楽とガッチリ噛み合っているのだ。

このコラボでCrossfaithの楽曲は更に高いレベルに持っていった作品と言うべきだろう。

「ピーピーうるさいよ ぶち殺すぞ」がこんなに恐ろしく、そしてカッコよく聴こえるのはJin Doggそして‪Crossfaithのお互いの音楽性が理想的な化学反応を起こしたからだろう。まさにコラボとはこうあるべき!と言わしめる作品だ。



5. Your Song


不穏な空気を纏ったこのSPECIESの世界を浄化する様なイントロが流れて、思わず面食らったラストナンバー。


しかしそこは‪Crossfaith。そこからギターが重低音を響かせながらMilestoneの進化系の様なエモーショナルなサウンドが流れてくる。胸をジンとさせる感動的な楽曲となっている。
まるで映画のエンディングを見ているような感覚にさせられるこの曲を聴いていると、何処からかすすり泣く声が聞こえてきそうな気もする。


恐らくライブで演奏された時にはサビで腕を掲げながら歌うファンが後を絶たない気がする。

もしかしたらスマホのライトを照らしながら歌っているのかもしれない。そんな思いを巡らせながら聴いた人もいる気がする。


SPECIESはこうして幕を閉じたのである。
いやあ‪Crossfaithめ、こんなに感動出来る楽曲も作れるとはアッパレだ。



おわりに

いやあ、想像以上にヤバい新作だった。


Crossfaithが新レーベル発足と聴いた時は「マジか!?」と思ったけど、同時に彼等らしいなあとも思った。


メジャーレーベルで活動していた時に彼等を知ったわけだけど、正直、これからもメジャーで活動していくイメージがイマイチ湧かなかった。ニトロポリスやATFを見る限りでは、何か好き勝手やっているイメージが強かったのである。


かなりリスクのある選択ではあるけど、同時に彼等が最も自由に活動出来る場所を手に入れたという事だろう。今、彼等はスタジオで共同生活を送りながら次回作を制作している。本来なら今年秋にSPECIESツアーが開催される予定だったものの、コロナによる影響で延期になってしまった。が、しかしこういう風に考える事も出来る…


もしかしたら次回作が完成する頃にはライブ出来るんじゃね?

そしたらSPECIES+αの楽曲がライブで聴けるんじゃね?



間違いない…そうなった場合は‪Crossfaithが今より更に怪物じみた成長を遂げている可能性があるのだ。


そしてそれは‪Crossfaithジャンキーが待ち望んでいる未来でもあるのだ。


彼等と彼等の音楽を愛する人々がいつかライブハウスで狂い咲く光景を僕は待ち切れない…




(`0言0́)…




(`0言0́)…




(`0言0́)<ヴェア!



パシュ




!?






(`0言0́)<ヴェァァァ
(これで終わりと思ったか?)






(`0言0́)<ヴェァァァ
(お前の役割はこれで終わりではない…)





???





(`0言0́)<ヴェァァァ
(‪Crossfaithの素晴らしさを世に知らしめ、そして世界を‪Crossfaithが支配する…これが私ひいては全ての‪Crossfaithファンの夢だ…)




…!?





(`0言0́)<ヴェァァァ
(分かるな?私の気持ちが。ならば言わんとする事は伝わっているはずだ…)



…!!



(`0言0́)<ヴェァァァ
(そう!そうだ!お前の使命は‪Crossfaithの持つSPECIES。つまり種を世界中にばら撒く事だ!)



スッ…




(`0言0́)<ヴェアアアアアアアア!
(さあ行け!全てのしがらみから解放されるのだ!‪SPECIESを!‪Crossfaithを世に知らしめるのだ!)




ニヤッ…




ダッ!





(`0言0́)<ヴェヴェヴェヴェヴェ
(ふふふふふ)





(`0言0́)<ヴェアアアアアアアア!
(アーッ、ハハハハハハ!これで‪Crossfaithが全世界を侵略するのも近いな!愉快!実に愉快だ!)









【数時間後】






??「それでは只今入ったニュースです。今日渋谷のスクランブル交差点に全裸の男性が奇声を上げながら暴れていると110番通報があり、警察はその男の身柄を拘束しました」





??「警察の取り調べによると男は「‪Crossfaithは最高だ。‪Crossfaithの種を人々に与える為にやって来た。私は変態ではない。‪Crossfaithによって全てのしがらみから解放された者だ。」と供述しているとの事です。なお目撃者によると…」





(`0言0́)…





(`0言0́)…






(`0言0́)<ヴェア
(…僕しーらないっと)






おわり


※‪Crossfaithの皆さん、マジすんません(汗)