はじめに
私は病んでいた(唐突)
コロナ禍の影響でダイブモッシュのライブハウスは過去の物となり、行きたかったライブやフェスも中止になった事。
昨年から仕事量が増え、給料は増えたがストレスも増えた事で精神的に「アーッ!」な状態に追い詰められていた。
おまけに今年に入り再び緊急事態宣言が発令され、仕事はしんどいわ行動は制限されるわ、ネット上は基本荒れるわで逃げ場がどこにもない状態であった。
そんな中僕は一筋の希望に縋るが如く、あのバンドを観る事にしたのである。
オメでたい頭でなによりについて
オメでたい頭でなにより オフィシャルサイト (omedeta.band)
2016 年8 月29 日始動。
Vo.赤飯、Gt&Vo.ぽにきんぐだむ、Gt.324、Ba.mao、Dr.ミト充の5人からなる“日本一オメでたい人情ラウドロックバンド”
ライブに足を運んでくれた人たちが一人でも多く「楽しく、幸せに騒げる、底抜けに自由でオメでたいバンド」をコンセプトに活動中。ライブでは、バンドとお客さんたちで共に生み出す「本気の熱量」を発信し続けている。 サウンドは、ラウドロックを軸に、サビがキャッチーで一度聴いたら頭に残りやすい音楽。子供も大人も楽しめる音楽を実現するため、誰もが知っている日本の文化や遊び・オメでたいものをテーマとし、歌詞には、日常生活、バラエティー、邦・洋楽、童謡などありとあらゆるものをオマージュ&スパイスとして随所に散りばめつつ、思わずニヤッとしてしまうコミカルな世界観が特徴。さらに、懐かしさや切なさも持ち合わせつつも、聴いた人を笑顔にするパワーを持つ。公式HPより引用
初めてオメでたい頭でなによりを知ったのは、2年前に大阪・心斎橋BIGCATで行われたPasscodeとの対バンライブだ。
その時は「ボーカルの赤飯が元々ニコニコ動画で歌い手として活動していた」という事ぐらいしか知らなかった。正直予習(ライブ前に音源を聴く行為)もしなかった記憶がある。
そしてライブ当日
なんやこいつら(褒めてる)
まず歌唱力・演奏力の高さが群を抜いている
そして楽曲のクオリティの高さ
極めつけはフロアの盛り上がり方
やべえ・・・何者だよこいつら
日本にはこんなやべえ奴らがいたのかよ・・・
そんな感情を抱きながらPasscodeのライブを迎えたのである。あ、Paccsodeは強かったです。フロアが荒れたけども
そんなこんなでオメでたい頭でなによりをチェックするようになったのだが、いかんせんチケットが取れなかった。
大阪でもライブはやっていたのだが、気が付けばSOLDOUTという憂き目にあい中々生で観る機会がなかったのだ。
おまけにこのコロナ禍である。ますますライブを観る機会が減ってしまい、当分生で観る事は叶いそうにないなと思っていたのだが・・・
ドーーーーン‼︎
来てしまったのである(写真は開場直後)
Zeppワンマン 〜笑うしかできない全席デリケートゾーンライブ〜
今回のライブ会場、Zepp Osaka Baysideに来るのは2年前の冬に行われたDragonAshのワンマン以来である。
まだライブが当たり前だった頃は「交通の便が悪ぃ!」「周りにコンビニしかねぇ!」「ロッカーがちいせぇ!」「柵が邪魔じゃ!」等々、正直音響・演出面以外の良いところがあまりない印象だったが久々に来ると感慨深い
来ない間に会場近くのコンビニが休業していたり、駐車場の休憩スペースに置かれていたテーブルと椅子が撤去されていたり、コロナ禍の影響を感じさせられた。
さて、会場入りすると
・・・
・・・
うん、そうか。なるほどこういう世界観か。
バンド界隈では様々なグループ・ユニットが作られているが、オメでたい頭でなによりは邦ロック界隈でいうところの打首獄門同好会を首領とするコミカル系ラウドロックバンドに属している(あくまで主観である)
国内ラウド界隈といえば「暴れろ!」「首落とせ!」「リフトする奴は引きずりおろす」「死ねぇぇぇぇぇぇ!」「ステージから飛ばねえ奴は蹴り殺す」「音でブチ殺す!」など非常にバイオレンスな印象が強い(あくまで主観)
そんな中でオメでたい頭でなによりはハートフルというかコミカルというか、非常に親しみやすいロックバンドだ。うん、久々に見たぞこんなコロコロコミックレベルの下ネタ。
さて、開演前といえばそのバンドが影響を受けた。あるいは好きなバンドの音源が流れるSEタイムがあるのだが
「(*'▽')赤飯のオールナイト転換!」
待て
なんかラジオ始まったんだけど、もろオール〇イトニッポンなんだけど
やりたい放題であるこのバンド。
ここまでくると「俺は今から何を観させられるのだろうか」という今までライブで味わったことのない感情を抱いていた。
そして
泣 い た
全米が泣いた(あくまで主観)
ずるい。ずるすぎる。確かにライブが始まる前に「これ1曲目に演奏されたら泣くわwww」みたいな事は考えてはいたが、本当にやるとは思わなかった。
もうね、涙腺決壊。ライブで泣くなんてことは中々ないんだけども、メンタルがブレイクダウン寸前の状態でこの曲のイントロが流れた瞬間、僕の涙と共に今まで抱えていたあらゆるストレスや不安も消えて無くなった感覚になったのである。
ぶっちゃけた話をするとこの日ライブに行こうか直前まで悩んでいた。
緊急事態宣言が発令された事もあり「この状況下でライブを観に行っても大丈夫なのか?」という不安もあったし、何よりこのコロナ禍でライブを観に行く事に抵抗を持ち始めていたというのが正直な気持ちだ。
いくら好きなバンドのライブを観て、楽しい思いをしたとしても心のどこかで「これ濃厚接触に当たらないだろうか?」とか「手洗いうがいはしているけど、万が一コロナに発症したらバンドや会場に来てたファンはおろか家族や職場に迷惑を掛けてしまうんじゃないか」とか「ライブ後の2週間は感染者がいないかドキドキしながら過ごすのか・・・」とか数えきれない程の不安がこみ上げてしまう・・・そんな気持ちだった。
だが・・・
この日のオメでたい頭でなによりのライブを観ている時、そんな不安は一つも頭に浮かんでこなかった。
頭で浮かんでくるのは「楽しい!」という事だけだった。
ライブ入場者全員に配布された爆笑ボタンを活用したMCやバラエティに富んだセットリスト。赤飯の「ねえ?あんたもしかしてドーピングコンソメスープでも飲んだ?」と言いたくなるような声の強さ(声量が強くてマイクなしでも2階席まで届いていた)
そして何より会場に来ていたファン全員が笑顔なのだ。
この日を待ち望んでいた老若男女問わないファンたちが拳を上げ、頭を振り、踊る。
そこにオメでたい頭でなによりの凄さを見た。彼らはコロナ禍における「救い」なのだ。
ライブを観終えた後、僕はこれまでにない解放感に包まれていた。
今まで観に行ったライブの中でも1,2を争う感動的なライブだった。今までのどん底な気分が嘘のような感じだ。
ここまで多幸感に包まれた日は何年振りだろうか・・・
そんな事を考えながら僕は帰路についた。
オメでたい頭でなによりのライブにまた行けるように
そう願う為に僕は彼らの音楽を帰りの電車の中で聴いた。
おわりに
最後のやつは何だ?というツッコミは無粋である。
ちなみにこの曲、アンコール時に演奏されPVも同時に流れていた。うん、そりゃあラジオで放送禁止になるわそりゃ。
なお、この日のライブでは「God luck -運神-」という楽曲が演奏されていた。
やたらと「う〇こ!う〇こ!う〇こ!う〇こー!」と連呼していた気がするが気にしないでおこう。
ちなみに今春ツアーやるので無論参戦するつもりだ。興味を持った方は是非!
オメでたい頭でなにより オフィシャルサイト (omedeta.band)