はじめに
遂に…
遂に…
時は来た
時が来たのさ
2022年、人類は未だにコロナの脅威に晒されていた。
2021年の年末には「あれ?コロナ君どうしたの?もしかしてもう終わっちゃった?」みたいな感じだったがここにきて「うわあああああ!!オミクロンダー!!」とばかりに猛威を振るい始めたのである。おいコラもう勘弁しろや。
一方俺はと言うと一昨年はコロナでお預けを食らった分「ライブじゃ!ライブハウスが待っとるんじゃ。ワシを止めたきゃ息の目止めてみろやおどれら!」みたいな感じでライブに行きまくってた。Crossfaithも観たし、SiMも観たし、coldrainも観た。人生初KenYokoyama、人生初ベガスも経験した。あとは対バンだけど初オーラルも。
そんなこんなでライブに行きまくってたある日、俺をライブジャンキーにした彼女達のライブチケットが発売された。
PassCodeである。
そしてその場所は…
ブドォォォォォカァァァァァンン!!(DIRENGREY京さん風)
無論即決だった。
「え?東京?遠いよ?でも推しだよ?」
「え?コロナ?手洗いうがい欠かさずやったお陰でここ数年風邪知らずだぞ?」
「え?金?安心しろよ推し貯金してんだよこっちは」
もうこんな感じ。なんたって初めてライブハウスで観たアーティスト(厳密に言えばノクモンが初)が初めて武道館でライブするんですよ。そりゃ行くでしょ。後先の事なんかは後で考えれば良いのである。
一時はちゆなこと今田夢菜の勇退で解散危機もあったが、ヘビメタガチ勢の有馬えみり姉御の加入により夢と未来を繋げたPassCode。
その姿を拝む為に俺はチケット争奪戦を勝ち抜きその時を待った。
だが…
コロナである
再流行である
感染者爆増である
('A`)
いや、「もしかしたら冬にまた流行すっかも知れねえな。うん」とは思っていたがここにきての再流行である。しかも感染力マシマシにアップデートしてきたのである。ぶち殺すぞアンタ。
更にここにきてプライベートでゴタゴタが発生し、推し貯金はおろか生活自体も危うい感じになり下手すりゃ武道館はおろかライブにも行けなくなる可能性もあった。
実を言うと開催1週間前までは行こうかどうか迷っていた。プライベートの問題はまあ解決とはいかなくても目処は立ったとは言え先行き不安定。コロナによる中止も考えられるだったし断念する事も考えた。
だが…
??「貴方はそれで満足するんですか?」
??「行かないという決断をする事は悪ではない。けれども」
??「それで貴方は後悔しないと言えるんですか?」
??「貴方は言いました。「やっぱりライブは最高だ。」」
??「他の人も言っています。「行かない後悔よりも行った後悔と」」
??「あの子達は応援してくれたファンの約束を果たす為にここまで頑張ってきました。」
??「貴方もあの子達がいつか報われる事を願ってライブハウスに足を運んだのではないのですか?」
??「…待っていますよ。あの子達は…PassCodeは」
??「貴方も待っていたはずでs」
??「うるせえコロナなんか知るか死ねぇぇえええええ」
??「 」
??「行けぇぇぇぇぇぇ!!オリンピックもやったんだからやれる。無観客だったけどやれた!だから行けぇぇぇぇぇぇ!!」
??「そもそもね!あんたは何でチケット買ったの?推しの姿を観る為でしょ!念願の武道館でライブをする姿をこの目に焼き付ける為でしょ!」
??「金がない?稼げ馬鹿野郎!コロナかかったらどうする?じゃあ家で引きこもってマスでもかいてろ馬鹿野郎!中止が怖い?開催する事を信じろ馬鹿野郎ぉぉぉぉぉぉぉ!!」
??「…なんなんこの茶番」
??「いや、でも…」
??「行った方がええと思うで」
??「この日の為に働いてきたんやろ?」
??「この日の為に節約しまくったんやろ?」
??「あれやわ。行かんかったら絶対後悔するのが目に見えてんねん」
??「せやったら行った方が良いわ。後のことは後で考えたらええねん」
??「そう」
??「だから」
??「行きましょう!」「行け!」「行ってきいや!」
茶番終了(スマン、やってみたかったんだこれ)
ライブ当日
まあ、色々迷いはしたが「初めてライブハウスで観たアイドルが初めて武道館でライブをする」という激アツシチュエーションには勝てませんでした。ええ、寧ろここで行かねば何とやら。
ぶっちゃけ行かなければ金も貯まりますし、コロナになる可能性は減るでしょうが確実に後悔するのが目に見えてるので腹括りましたよええ。
ライブ当日にガクブルしながら体温を計り、平熱だった事に安堵しつつも当日中止に怯えながら東京へ向かったわけである。
さて…
ここが噂の日本武道館か…
数々の一流バンドやアーティストがライブをした国内最高峰のライブ会場である。
とうとう来てしまった。もう入る前からビビってる。何だったら初めてライブハウスに来た時よりビビってる。コロナ禍での開催になってしまったのが本当に憎い。コロナがなければルンルン気分で会場入りしてたはずだ。
何でいちいち中止になったらどうしようとか考えねばならんのだ。ファッキンコロナめ。
取り敢えず一旦ホテルに入り、ファンのエモエモツイートを眺めながら一休みした後再度会場入りした。
そこにはあの映像でしか見た事がない日の丸が目の前にあった。
ここが噂の日本武道館か…(2回目)
ほほう、今回取ったのは1階スタンド席だったが実質2階席と一緒だな。ほぼ真横のだがそんなに距離は離れていないし、ステージは見えるし今回は巨大モニターもあるから大丈夫…
あれ?思ったよりフロア狭くね?
いや気のせいかもしれん…えっでも狭くね?
Zeppの方がワンチャン広くね?あれか?なんばHatchみたく奥行は狭いけど横が広いから狭く感じるみたいな感じか?あ、でも(以下略)
さてさて開演時間も近くなるにつれ、緊張感も増してきた。とうとう日本におけるライブシーンの最高峰。日本武道館であの4人がぶちかますのだ。胸が熱くなる。この日をどれだけ待ち望んでいた事か。
そして18時すぎ…
会場は暗転し、SEが鳴り響く。
まずステージ上にチームPassCodeことバックバンドが勢揃いした。最初に観た時とはメンバーも一部変更されたが、気がつけば彼らもPassCodeのメンバーの様な心持ちになっていた。あのギタリスト細くね?大丈夫?飯食ってる?女食うなよ。特にアイドルに手出したらオジサンは泣きますとか思ってスマンかったなあ。沖縄空手の使い手らしいなあ君は。うん何かあった時は安心だな(何様だよ)
彼らも様々なライブを経験してこの場に立つのだ。彼らもまたバンドマンとしての夢を叶えたのだ。
そして…
バックスクリーンが2つに割れ、今夜の主役達が現れた。徐々に姿を表したその姿は…
自信に満ち溢れ、そしてこの日を待っていた最強のラウドロックアイドルPassCodeだった。
…
…
…
ああ…
とうとうこの日が…
本当はあの子もいるPassCodeが…
でも…
あの子がいたから…
そしてこの子がいたから…
PassCodeはここにいる…
…
…
…
プチン
推しの神々しい姿を見て夢女と化したワイ「キャアアアアアアアアアア!!菜生様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
推しの神々しい姿を見て某特撮ヒーローの悪の幹部になったワイ「ポニテなのね!黒のライダースに白のシャツなのね!嫌いじゃないわ!寧ろ大好物よぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
うん、頭おかしくなった(真顔)
だって凄いんだもの。最初に観た時もやべえぐらい可愛くてカッコよかったが、武道館で観る彼女達は更に可愛さとカッコ良さに磨きをかけ、更に美しさと強さを兼ね備えた無敵のアイドルに変貌していたのである。そんなの性別変わるだろ普通。30代独身男性だって夢女になるだろう常識的に考えて(何言ってんだこいつ)
あれだ。今年初めてのライブ&人生初の武道館&昨年秋以来のPassCode&最初に観たアイドルが初の武道館というシチュエーションで頭真っ白になった。仕方がない。
そして1曲目である。
やりやがった(大歓喜)
この日の目玉の1つは「今日のライブの1曲目は何で始まるか?」だった。
PassCodeはその姿も然ることながら楽曲もこれでもかというぐらい常に最高値を叩き出す名曲・神曲が多い。その為「え?この曲やんないの?」って事が多発して起こる。最も勝負曲が多過ぎてかえってセトリから外れるという謎現象が発生する。ラルクかアンタら。
そしてこの日の1曲目に演奏されたのはメジャーデビュー曲のMISS UNLIMITEDだった。コロナじゃなかったらダイブしとるわこんなん無理じゃ(褒めてます)
もうこの段階で今までに観たライブランキング第1位である。あ、ブレアフェスは規模のデカさ的にフェスランキング第1位な。単独公演はPassCodeがぶっちぎってるよ。これマジな。
そんでもって2曲目である
優勝確定
もうね、インディーズ時代の名曲をぶちかますPassCodeさんマジパネェ。うん、そうだよこんな感じだよ俺の書くレポ。わかるだろ?オタクは皆こうなるのさ。語彙力が追っつかねえんだわ。語彙力寄越せ。
そこからの3曲目
ブドォォォォォカァァァァァンン!!byえみりの姉御
Get!Fuckeeeeeeeeer!!byえみりの姉御
ドーン(ファイヤーボール発射)
ワイの心の声「Oh!Yeaaaaaaahhh!!」
もうね、語彙力なんぞ要らんのや。そんなもん要らんのや。ツッコミは要らんのや。
何が凄いかって演出も金掛けてるだけあって凄いのだが、パフォーマンスも素人目線からしてもハイクオリティなのである。
元々最初に観た時から「すげぇ…」とは思っていたがここ数年で更にパフォーマンスに磨きを掛けていった感じがするのである。特に昨年に関しては音楽ライターからも「今が全盛期ではないか?」と評賛されていたレベルである。
推しも然ることながら、ちゆなとは異なるタイプながらもそれ故にホイッスルボイスを駆使する等独自のポジションを掴む事が出来た有馬えみり(姉御)と歌・ダンスをオールマイティにこなす事が出来る上にシャウトの質も年々高くなっている高嶋楓、最年少でMCではどこかふわふわしながらもライブになるとキレッキレのパフォーマンスと高い歌唱力を発揮する大上陽奈子。
マジで凄いぞPassCode。もっと広まれPassCode認知勢。
そこから数曲続けた後暗転し、会場内は拍手に包まれた。
いや正しくは拍手が溢れ出ていた。今のこの状況下、声が出せないファンにとって感謝を示すコミュニケーション方法はこれしかなかった。
色んなライブに行ったがここまで拍手に包まれたライブは観たことがない。いつまで経っても鳴り止まない。それほど様々な感情がファンの中にあったに違いない。それも全て感謝だと思う。
「よくここまで頑張った」
「俺(私)達をここに連れてきてくれてありがとう」
「この日をどれだけ待ち望んでいたか」
「「「ありがとう」」」
いや、多分こんな感じなんだって、おらぁ知ってんだあ。PassCodeのファンはあったかいんだあbyサンボマスターの山口のモノマネをするホルモン・ナヲ姉さん
俺の涙腺は完全に崩壊した。てか横の席の兄ちゃんも目がウルっとしていた。誰も咎めやしないさ。だってここは武道館だ。皆の憧れなんだ。
そしてライブも中盤に差し掛かった頃、スクリーンに映像が流れた。
彼女たちの地元・堺を歩きながら彼女たちは今までの事、そしてこれからの事を語っていた。活動が危ぶまれた事、コロナ禍で今までのライブが出来なくなった事。それでも彼女たちは前を向き続けていた事を改めて実感した。
そして映像が終わると同時にPassCodeが誇る名バラードhoroscopeが演奏された。
プチン
シュワちゃんと化したワイ「白衣装ぉぉぉぉぉぉぉ!!」
裏声気味のシュワちゃんと化したワイ「尊いよ!尊過ぎるよ皆!何?この子達?天使なの?天使が舞い降りたの?えっ!?もうダメ私限界!」
爆発したコンボイと化したワイ「ホワァァァァァァァァァァ!!」
うん、ごめん。だってこうなるだろ常識的に考えて。会場にいるファンはこの時シュワちゃんになったんだよきっと(ねえよ)
その後も新旧織り交ぜた楽曲がファンを魅了する。もしコロナ禍ではなく元の世界のままでライブしてたら今頃は身体が崩壊するレベルでダイブモッシュしてる。いやもう明日とかいらないや(アカン)
そしてライブ終盤に入り、再びバックスクリーンが開くとなんとそこにはストリングス隊が現れたのだ。
感謝…圧倒的感謝!
この日のライブの為にどんだけ金突っ込んだんだ運営よ。大丈夫か運営よ。ちゃんとご飯食べてるのか?特に社長お前だ。毎回思うが痩せ過ぎだろあんた。平地先生を見習え。何か見る度デカくなってる気がするぞ(やめなさい)
おそらく俺が貢いだチェキ代とかグッズ代が使われているのであろう。もう皆PassCodeに貢げよ。そうしたら皆幸せになれるよ(満面の笑みで)
そして本編ラストを飾ったのは…
初めてPassCodeのライブで聴いたRayだった。
奇しくも俺がPassCodeにハマったきっかけがこの曲だった。エモい、エモすぎて尊い。もう手の感覚はない。叩き過ぎて痛いぐらいだ。だがこの痛みなどなんてことは無い。彼女達の…PassCodeが乗り越えてきた苦難に比べればなんてことはない。
本編が終了し拍手で迎えるファン
そしてアンコールが始まった
待っていたよ(ニッコリ)
ATLASである。最初リリースされた時からかなりド王道なロックナンバーだなあとは思ってたけどもこういう場面だと物凄くハマるのである。
そしてインディーズ時代の名曲「Seize the day!!」を挟んで再びモニターに映像が流れた。
そこにはPassCodeが所属している事務所が映し出されていた。堺の住宅街にポツンと建っている町工場の2階にあった事務所の中はダーツの的にテーブルと簡易型のレコーディングブースがあるだけの質素な造りになっていた。
ここから武道館でライブをする最強のアイドルが登場したのだ。
いやほんと映像化されたら見て欲しいんだが本当に小さい。いかにも今風のシャレオツな感じじゃなく実家感が凄い。アンタらそこからここまで来たのか…
もうここまで来ると尊敬しかない。凄いぞPassCode、凄いぞスタッフ。
そしてアンコールラストを飾ったのは…
ズ ル い よ
あれだ。完全にファンを俺達を泣かせにきている。こんなん泣くやん普通。シンガロングも事前にファンが録音した音声を流しているのである。もう涙枯れ果ててるんですが…
そして何より、バックスクリーンにあのちゆなの姿があったのである。彼女もここに居たのである。それを背に力強くシャウトするえみりの姉御。もうエモさの究極系である。
終わった瞬間、ただ涙が流れた。ライブが終わって悲しいからではない。ただPassCodeが幾多の困難を乗り越えて武道館でのライブを成功させたという事実に歓喜したのだ。
ダイブモッシュはおろか声も出せない。ただそれでもこの日のライブは今までの人生の中で最も幸せな空間だった。
あとがき
うん、今まで色々あってライブレポはおろかブログも書かなかった…というよりも書く気力がなかったけど、流石に今回のライブは書かねばならないと思っていた。だってPassCodeだもん。俺をライブに駆り立てる理由を作った罪作りな女の子達だもんそりゃ書くよ。おいキモいって言ったやつだれだチ〇コ捥ぐぞ(ダメです)
ライブが終わった後の余韻がとても長く感じ、このまま続けば良いのにとも思ったが何時までも思い出に浸るわけにもいかない。彼女達のライブはイベントを除けば5月の野外ライブまでお預けだけどきっとそこでもハイクオリティなパフォーマンスで俺達ファンを魅了してくれるはずだ。
そう…
雨さえ降らなければ( ゚д゚)クワッ!
(勘弁してくれ。一度雨の日にそこでイベントがあったけどマジでダルかったから…(震え声))
おわり