Denimusic Fes

邦ロックとかラウドロックとかジーンズとか

2010年代前後のヴィジュアル系について その1

はじめに


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大分前にTwitterのフォロワーさんとDIRENGREYの話をネット上でしてた時に思ったんだけど、今のTwitter上の邦ロックムーブメントって僕が学生時代に体感した所謂ネオヴィジュアル系ブームに似てるよなあ…と思い書こうとして早数ヶ月。

 


流石にそろそろ書かないとなあと思いつつ、ダラダラと語るわけですよ。

文章量が多いので、分けて書くけど「その2」が何時になるかは分かりませんm(_ _)m

 

 

ネオヴィジュアル系について

 


知らない人に大雑把に説明すると、「ラルク・GRAY・LUNASEAからバトンを受けたDIRENGREY、PIERROT、ペニシリン辺りのヴィジュアル系バンドより後に結成された世代」の事を総称する。


因みに今実質的なヴィジュアル系トップであるゴールデンボンバーはここでは除外する。

寧ろあれはヴィジュアル系で良いのかどうか分からないし

(僕の中では氣志團と同じ括りである)

 


で、どんなバンドがそれに当たるかというと、有名どころではThe gazetteMUCC、メリー、シド、バロック、nightmareが当て嵌まる。あとはMIYAVIもヴィジュアル系出身である。


これらのバンドが勢い良くシーンを盛り上げていたのが丁度僕が高校生から大学生にかけての事だ。

その時の盛り上がりは凄く、専門誌が月に4〜5冊出回ってたし、当時流行ってたお絵描き掲示板の芸能板はほぼヴィジュアル系のメンバーが描かれたイラストばかりだった。

 


で、彼らの凄かったところは音楽性、ヴィジュアル面共に個性が強く、どのバンドも被っていなかった事である。

 


ここでは個人的にネオヴィジュアル系界隈の2強を紹介してみる

(元々好きな界隈だったから、1つ1つのバンドを書くと文字数が洒落にならない為苦渋の決断で2バンドにしました。ご理解願います)

 

 

 

the GazettE

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恐らくネオヴィジュアル系でもトップクラスの規模のバンド

ピーク時には武道館公演やるわ、しかもそのツアーファイナルで代々木体育館、大阪城ホールやるわ、終いにはドーム公演するわで、もう向かい所敵なしの人気を誇っていた。

(因みに動画の会場はさいたまスーパーアリーナ)


しかも今年も横浜アリーナでライブやれる規模の人気を保っている。

 


結成から数年経った時に知ったけど、この時は「DIRENGREYのモロパクリじゃねえか」とか「黒夢の影響受け過ぎだろ」と散々言われていた。

(実際僕が知った理由もそれだったりする)

 


しかし年月が経つにつれR&Bやディスコ調を取り入れた、徐々にオリジナリティ溢れる楽曲を発表し始めた。


このバンドの凄いところは「今までのヴィジュアル系が取り入れなかった音楽を自然に楽曲に落とし込める」事と「今のヴィジュアル系界隈のテンプレになる様な王道の楽曲を作り上げた」事だと思う。


実際彼らが出現した頃から「暴れ曲」という文化がヴィジュアル系に定着したのもデカい。

 


VORTEX発表の頃にはもう誰も「DIRENGREYの二番煎じ」とは言わなくなったしね。

 

 

実際今活躍してるバンドの殆どがガゼットの影響受けてる感じが凄くするし、そういった意味でも2010年代以降にV系バンドにとってはかなりデカい存在なんじゃないかなあと僕なりに思っている。

 

MUCC

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ブーム当時、ガゼットと人気を2分してた密室系バンド。

因みに密室系の由来は、彼らが昔所属していたレーベルにちなんでいる。

 


このバンドの特徴は何と言っても井上陽水、イルカなどに影響を受けた昭和歌謡、フォークのメロディ」に加え「KORNslipknotなどのニューメタル界隈の重低音と激しさ」をくっつけるというぶっ飛んだ音楽性だった。


見た目も従来のヴィジュアル系が持つ煌びやかものとは反対に、ボロボロの服に目や口の周りを黒く塗り潰した様なメイクだったし、THEアングラ感が強いバンドだった。ぶっちゃけ人に薦められないバンドだったよ。特に初期は。

 


歌詞の世界観も今のメンヘラを売りにしているバンドが裸足で逃げ出すレベルに鬱屈としていたし、そもそも楽曲名が「茫然自失」「絶望」「遺書」だの物騒な単語ばかりだった。


僕は学生時代に「朽木の塔」というアルバムを聴いたけど、このアルバムが今まで聴いてきた中でもトップクラスの完成度を誇っていると思っている。


更に凄いのが、メジャーに移籍した後に音楽性を変えても楽曲のクオリティが落ちるどころか上がっていた事だ。


メジャーに移籍した事で音楽性が変わり、旧来のファンがガッカリするという現象はよくあるけど、その逆は中々ないと思う。

一時期「僕たちはロキノン系バンドです!」みたいな音楽性だった時期もある

ココロノナイマチはその代表的な楽曲の1つだ。

 


彼らも全盛期には武道館公演を実施し、あのGuns N' Rosesが来日公演を行った際にオープニングアクトに2度選ばれる程の実力を持っている。

 


セールスに関しては、ガゼットに比べると…だけども何気に他ジャンルのバンドと対バンしたり、出川哲朗ガチャピン・ムックとコラボしたり、実は懐の大きいバンドだったりする。

 

ロットングラフティーとも対バンしたり、主催フェスに参戦しているのでファンの方にはオススメ出来るバンドだと思う。

 

 

おわりに

 

何かムックに偏った内容だと思うけども気にしない。これでも大分抑えてたりするのだけども。

 

個人的にはMIYAVIがまだ雅〜miyavi〜だった時とか、あの頃のV系界隈の盛り上がりとかも書きたいけど文字数が洒落にならない事になりそうなので、また次の機会に。