Denimusic Fes

邦ロックとかラウドロックとかジーンズとか

DIR EN GREYについて その1

はじめに…の前に



謝罪



すまん、本当はGW明けにポポポポーンと出すつもりだったんだ。気がついたらこのザマさ。ハハハ、笑えよ(ダメです)


何でこうなったかと言うと、仕事が時差出勤になった影響で生活リズムが崩れた事で書く時間が少なくなったとか、書くテーマがテーマなだけにどうしようか迷ってたとか、その挙句放置してたとか色々あったのだ。うん、最後の一言は余計だ。




という事で今回はDIRENGREYについて語っていくわね(by大蛇丸)
ちなみに今回の記事に関しては自己満足よ。


はじめに


自粛期間中だったとは言えGWが終わると物凄い喪失感に襲われる。あまり外に出かけるタイプではないが、それでもほぼ家で過ごした今年のGWは憂鬱で仕方が無かった。まあゆっくり休めたのは良いとして、来年のGWは例年通りはしゃぎ回れる事を祈る。



さて、こんな事を書きつつも悪い事だけではなかった今年のGW。
というのもタイトルにもある通り、DIRENGREYが大好きな僕にとっては夢のような時間を過ごす事が出来たのだ。



DIR EN GREY AUDIO LIVESTREAM 5 DAYS

  • YouTube Exclusive Setlist by Members-

http://www.sp-freewillonline.com/direngrey/information.php?id=466705391&page=detail



メンバーごとに選曲されたセットリストが組まれ、古参も新規もそのメンバー選りすぐりの楽曲に一喜一憂し興奮し、そして他界した。この企画は昨今のコロナによって鬱々とした生活を過ごしていた虜達(DIRENGREYのファンの総称)を救ったのである。


さて…



検索から流れてきた人やフォロワーの人の中にはこう思った人もいるはずだ。



DIRENGREYってなんやねん?



僕のフォロワーさんの多くは邦ロック好きな人が多いのだが、多分名前だけは知っているor全く知らない人もいるのではないだろうか?


フォロワーさんの中には、僕がリアルタイムで「京さぁぁぁぁぁん!!」とか「羅刹国じゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」というツイートを見てドン引きしてるかもしれない。とは言え大丈夫だろう。邦ロック好きな人にまともな人なんていないのだから(語弊が有りますが気にしないでください。みんな良い人だよ✩°。⋆⸜(*˙꒳˙* )⸝)


という事で今回はDIRENGREYについて布教する。



ああ、そうだとも自己満足だ。



なお、結成20年を超えるバンドなので何処から手を付けて良いか、書き手の僕ですら分からないので今回は今までリリースされたアルバムと一緒にDIRENGREYの魅力について書こうと思う。



と言いつつ面倒なの人はWikipedia先生を読もう(おい)

DIR EN GREY - Wikipedia


※簡潔に言うと「人間のエゴと痛み」をテーマにした楽曲を数多く発表している「カテゴライズ不能かつ不要なロック・バンド」
主にV系HR/HMラウドロック、ハードコア、パンク・ロック民族音楽プログレッシブ・ロックから影響を受けている。
海外ツアーも行い、フェスにも出演しメインステージに立つなどその実力は非常に高い。なおチケット代も高い。


なお、DIRENGREYについては公式でPVとか配信していないのでリンクは貼れないのだ。スマンの(´・ω・`)

※調べれば出てきますが自己責任でお願いします


1st Album GAUZE

GAUZE

GAUZE

  • アーティスト:Dir en grey
  • 発売日: 2001/10/31
  • メディア: CD


結成→メジャーデビュー前にいきなり武道館

1.GAUZE -mode of adam-
2.Schweinの椅子
3.ゆらめき
4.raison detre
5.304号室、白死の桜
6.Cage
7.蜜と唾
8.mazohyst of decadence
9.予感
10.MASK
11.残-ZAN-
12.アクロの丘
13.GAUZE -mode of eve-

※DIRENGREY公式より引用


DIRENGREYが結成されたのは1997年、その後今の事務所に見出されてデビューしたのだが、当時全盛期を迎えていたV系ブームもありその人気は凄まじいものだった。インディーズにも関わらずオリコンチャートトップ10入りを果たしたと思えば、98年にメジャーデビュー前にも関わらず武道館でライブを敢行した。


ちなみにインディーズバンドが武道館でライブをしたのは彼らが初である。もうこの時点でおかしい。



その後、あのYOSHIKI(XJAPAN)プロデュースでメジャーデビュー。デビューシングルは3枚同時リリースで全てオリコンチャートトップ10入り…おかしい。


ここまで来るとゴリ押しという言葉も聞こえてきそうだけど、当時のV系ブームは小学生の僕から見ても凄まじいものがあった。例えるなら今のヒプマイとか刀剣男子レベルよりも上だった気がする。もうそりゃあTVに出る度黄色い歓声が鳴り響いてたよ。Mステとか凄かったなあ…


音楽番組で常にV系バンドの曲が流れているレベルだったし、ゴールデンタイムのドラマ・バラエティ、アニメの主題歌もV系バンドがタイアップされていた。(因みにhideの名曲である、あのROCKETDIVEもアニメタイアップ)


そんな状況でリリースされたのが、このGAUZEだ。何となく察しているとは思うけど、The ヴィジュアル系って感じのアルバムである。メンバーの見た目もモロV系だしね

※全員男です。


が、このDIRENGREYというバンド。ただのヴィジュアル系バンドではなかった。何というか「毒が強い」印象を受けた。


まずM-2.Schweinの椅子は所謂暴れ曲というジャンルの曲だし、シングルリリースされたM-6.Cageという曲は曲調は聴きやすいが歌詞の中身が「親から虐待受けたワイ、SMプレイ中にカノジョっぴを殺してしまった模様(なお、ワイM役)」みたいな曲だし、あとM-8.mazohyst of decadenceという検索してはいけない楽曲まである。他のバンドに比べて毒が強いのだ、このバンド。


極めつけはM-11.残-ZAN-だ。
どんな楽曲かと言うと、今フェスで演奏されたとするとモッシュピットは勿論サークルピット、ダイバー続出するような曲。


しかもそれを地上波の音楽番組で生演奏。しかもホラー系の演出(視点が定まらない白塗りの人間が逆さ吊りにされ、突然動き出す等)でクレヨンしんちゃんから見てた子供にトラウマを植え付けた。まさにみんなのトラウマである。ちなみにこれデビューシングルの1つである。公式が病気である(しかも前述したようにトップ10入り)


と言いつつキャッチーなM-3.ゆらめきやドラマ主題歌にもなったM-9.予感等名曲も多い。


強いて言うならラウド感はない。けれどもメロディーが既にDIRENGREYのサウンドを確立させていると感じさせる…かなりクオリティの高いデビューアルバムだったりする。



もうこの時点で文字数半端ないな…




2stAlbum MACABRE

MACABRE

MACABRE

  • アーティスト:Dir en grey
  • 発売日: 2000/09/20
  • メディア: CD


やりたい放題

1.Deity
2.脈
3.理由
4.hypodermic syringe an injection
5.Hydra
6.蛍火
7.【KR】cube
8.Berry
9.MACABRE -蛹ノ夢ハ揚羽ノ羽-
10.audrey
11.羅刹国
12.ザクロ
13.太陽の碧

※DIRENGREY公式より引用

1stAlbumがリリース好調、ツアーも武道館だけでなく大阪城ホールでライブを行うなど最初からクライマックスを迎えていたDIRだが、何とメジャーレーベルの契約を自ら打ち切ってインディーズに戻ってきた(流通はソニー)




理由は自分達の音楽がやりたい為




と言っても結成から間もないバンドである。当時からしても異例中の異例だったと思う。そこまでしてやりたい音楽とは…と同時のファンも思っていたに違いない。
そんな中発表されたのがMACABREである。



結論から言うと、もうやりたい放題なアルバムとなっている。無論良い意味でだ。



M-1.Deityからヘビーな音が鳴り響き、M-2.脈はハードな曲調と展開、「かれぴっぴ?壁の中だよ?」というヤンデレ全開の歌詞等もうこの段階で「あ、確かにこれメジャーでは出来ないやつだわ」とリスナーに思わせたに違いない。

現にM-5.Hydraの様なデジタルハードコアやウィーアー!ピザオブデス!」と煽りが出てきそうなメロコアナンバー、M-8.Berry(ちなみに歌詞は児童虐待&親殺しだよ)、そして今でもライブで演奏されているM-11.羅刹国等ゴリゴリのハードナンバーが収録されている。勿論M-7.【KR】cubeの様な王道V系ソングやM-13.太陽の碧の様な爽やかな楽曲もあるのだが…(と言いつつ前者は変態の歌、後者は元カノをマジで恨んでいる歌)


やはりこのバンドのテーマである「人の痛み」を現した楽曲がこれでもかと言うぐらいのエグいメッセージ性と共に生み出されたと言う事だろう。


M-3.理由は自殺をテーマにしたミドルナンバーで、M-6.蛍火は戦争を、M-9.MACABRE -蛹ノ夢ハ揚羽ノ羽-カニバリズムM-12.ザクロでは人を愛する余り壊れていく人間を描いている。

特にザクロが演奏された日にはファンのSAN値が落ちる。てか先日のメンバーセレクトセトリで流れた時、ファンが情緒不安定になるのを見た。うん、あれはメンヘラと言う言葉では軽くなるぐらい重いレベルだよ。うん。


何というかやりたい事全部詰め込んだアルバムと言ってもいい。まだ演奏力が心許ない部分は有るけどもこの時期でDIRENGREYは完全にV系の中で立場を確立させたと思う。


時代を感じるなあ…



3st Album 鬼葬



転換期にして傑作

1.鬼眼 -kigan-
2.ZOMBOID
3.24個シリンダー
4.FILTH
5.Bottom of the death valley
6.embryo
7.「深葬」
8.逆上堪能ケロイドミルク
9.The Domestic Fucker Family
10.undecided
11.蟲 -mushi-
12.「芯葬」
13.JESSICA
14.鴉 -karasu-
15.ピンクキラー
16.「神葬」

※DIRENGREY公式より引用


タイトル通り、このアルバムでDIRの音楽性はハードかつラウドな方向性に舵を切っていく。優れたメロディーに加え、MACABREで培ったハードな音楽性を更に追求した結果ラウド系にその足を踏み入れた結果生み出されたのがこのアルバムだ。


実はこのアルバム、僕がDIRENGREYを知って初めて聴いたものだ。その衝撃は凄まじくMDで録画して何度も聴いたものだった。


まず当時としては珍しいラウド色が強い音楽性だった事もあるが、1番はそのメロディーの良さと曲展開だ。M-1.鬼眼 -kigan-のイントロから「こいつ?来るぞ!」と思わせて、そのままの勢いで疾走感溢れるラウドロックチェーンが流れた瞬間飛んだ。あれだ‪、初めてcoldrainとかを聴いた時と一緒の感覚。今までラルクとかポルノグラフィティみたいな音楽を聴いていて、当時洋楽を聴き始めた中でリンプやリンキンにハマっていったけども、それ以上に心を鷲掴みされたのがこのDIRENGREYのアルバムだった。


このアルバムはハードなだけでなく、M-3.24個シリンダーの様なエモーショナルな楽曲やポエトリーリーディングを取り入れたM-6.embryo、アコギでのカッティングが冴えるM-10.undecided等のスローナンバーが要所要所に組み込まれているのがまた良い。激しさだけでなくこういったメロディアスな楽曲類に名曲が多いのもDIRが支持を受けている理由の一つだ。


そして最後のM-14.鴉-karasu-からのM-15.ピンクキラーという「暴れ倒す為に作られた曲」でこのアルバムは終わる。(厳密に言えば最後はSEで終わる)最後のカオスっぷりも凄まじく、アルバム=最後はバラードでしめるというイメージを覆す作品だった事もあり、僕の中で聴いてきたあらゆるバンドの作品の中でも上位に食いこんでいる。


実際Twitterを見る限りでは、Youtubeの企画でこの時期の曲が流れるとファンの反応が良い意味で荒ぶっていた。それほどこのアルバムに対する評価は高いのだ。


で、このアルバムの特徴で言えば歌詞がエグい。

方向性で例えるならばヴィレバンに通ってるサブカル大好き人間達が言葉を失うぐらいエロくてグロい。

特にM-2.ZOMBOID「ホモォ…┌(┌^o^)┐」な感じだし、M-4.FILTHに至っては「さあデートに行こう!まずは映画を見て約束通りキスしてあげるね!そして最後はディナーだ。えっ?何を食べるかって?君だよ」っという内容の歌詞だし、先述したM-6.embryoは近親相姦をテーマにしてる。極めつけはM-14.鴉 -karasu-である。もうこの曲に関しては何も言えねえ…(白目)


この頃のV系界隈って、ある程度一般ウケを取り入れ始めた頃でいつしかメイクしなくなったり、曲調も正統派ロックバンドな感じになっていくバンドが多かったと思うのだけども、DIRの場合はそれとは逆に自分達の音楽を追求していく事で立場を固めていた。そう言った意味ではこのアルバムを出す事ははDIRにとって大きな転換期の1つだったと感じられる。



※全員人間です。



まとめ


さて、ここまで書いたわけだけども、何となく分かるとは思うがとても1つの記事にまとめられるバンドじゃない。


他にも色々書くことがあるし、書きたいこともあるのだけど、取り敢えず今回はここまで。まあ結成して20年以上経つバンドだし、今やV系バンドの中でも大御所と言っても過言ではないバンドだ。


そして国内ラウドロック界隈でも色んな影響を与えたバンドでもあるはずだ。ぶっちゃけフェスとかもっと出てほしいなあとも思っている。ブレアフェスとか(本音)



ラウドロック好きなリスナーには是非聴いて欲しいバンドの1つだ。夏頃にはデジタル限定で新曲をリリースするのでこれを期に聴いて欲しい。


DIR EN GREY、ニュー・シングル「落ちた事のある空」2020年夏デジタル・リリース!YouTubeにてスペシャル・プログラム生配信も決定! | 激ロック ニュース


ちなみにサブスクだとベストアルバムが全曲聴けるのでまずはそこから入るのも良し。あまり配信には力を入れていないので、ここで書いたアルバムについては買うかレンタルするかのどちらかになるのが面倒だとは思うけども


AppleMusicのリンク貼っとくね|ω・*)
‎DIR EN GREYをApple Musicで


(ぶっちゃけこの企画をやった時、全曲サブスク配信とか有り得るだろうな…とは思ってたけど読みが外れた。ギャフン)





おわり